(失敗談)NICにVLAN設定をして複数のDanteネットワークのパッチを試みる。
時には複数のDanteネットワークが構築されていることもあります。
基本設備のDanteネットワーク(調整室など)、仮設で組んだDanteネットワーク(客席~ステージ)、仮設の収録さん(ステージ~個室)など、同一空間であっても別々に構築する事もあるかもしれません。
そんな時のイレギュラーな操作ができるか実験しました。
Danteパッチを行う際に使用する「Dante Controller」での実験です。
1台のPCに3つのDanteネットワークを接続し、それぞれのDanteパッチを操作してみました。
今回は、ノートPC(Windows7)、VLAN設定ができるネットワークSWを用いました。
問題は、NIC(有線LANポート)が1つしか無い事です。
USB-LAN変換アダプタを3個使えばいいのですが、それだけではつまらないので、一つのNICでどこまで頑張れるかを試します。
IntelのNICは、TagVLANを設定する事で、Windows上から見たNICの数が設定したTag数増えていきます。
今回は、VLANを10コ設定したので「ローカルエリア接続」が10個になりました。
ネットワークSWもPortVLANとTagVLANを設定して対応しています。
あとは、Danteネットワークにそれぞれを接続して、Dante Controllerを起動するだけ!
起動時にNICを選択できるので、選択します。・・・「ローカルエリア接続 2」が10個表示されました。
予定では、「ローカルエリア接続 2」「ローカルエリア接続 3」「ローカルエリア接続 4」・・・・「ローカルエリア接続 11」となるはずだったのですが・・・。
原因を調べていると気付いた事は、DanteControllerのNIC選択は、MACアドレスで識別をしているようです。
VLANを設定して、仮想的にNICが増えてもMACアドレスは同じなので、各々Danteネットワークを選択で来ませんでした。
残念ながら今回の実験は失敗でした。
NICのMACアドレスを変更してみようにも、VLANごとに変更はできませんでした。
一応、NICを10ポート搭載したPCで再実験してみたいと思います・・・。
この記事が誰かの参考になれば幸いです。
続々:DANTEネットワークの死活確認方法の検討 StageMixを同時接続出来る台数 CL,QL,TF,M7CL,LS9