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【妄想】IPトランシーバーを自宅・自宅周辺で使うための構想

この記事は、自宅で使えたら良いなという妄想をまとめたものです。
ほとんどの方にメリットはないでしょう・・・。

経緯

自宅の中なら各部屋に居ても「ご飯が出来たよー」、「お風呂準備出来たよー」、小屋で作業していて「小屋の荷物、ひとりじゃ持てないから、ちょっときてー」、畑でトラクターを運転していて「そこ耕すから、ちょっと離れていてー」、田んぼにハマったら「た、助けて・・・・」などなど、ちょっと離れていて声が届かないときにトランシーバーは有効です。

機器は、最近はやりのデジタルトランシーバー3R(登録局)で良いです。5Wあれば概ね目的の範囲で通話も可能です。音質も良いです。

それでは、この記事が終わってしまうので、珍しい機器選定をしてみたいと思います。

IPトランシーバー

アイコムから「IPトランシーバーシステム」と称して製品が販売されているようです。

無線LANトランシーバー

最大の特徴は、
・電波方式が無線LANで、音声パケットのやりとりで通話すること。
・同時通話が可能であること。
です。

通話エリアは、無線LANアクセスポイントがあることです。
※IPトランシーバー用に用意する必要があります。
エリアが足りないときは、無線LANアクセスポイントを追加していきます。

通常のトランシーバーと異なるのは、トランシーバー(IP100H)のみでは通話が出来ず、コントローラー(IP1000C)と呼ばれる機器が必要になることです。

IP1000Cには、トランシーバーを100台登録出来ます。つまりは、100台のトランシーバーと通話が可能と言うことです。同時通話が100台可能なトランシーバーは他に知りません。
IP1000Cを10台使って連携させると1000台まで通話可能とのこと。

プランニング

おさえておきたいポイントはきっと、
・使いたいエリア
・トランシーバーの台数
・コントローラーの設置場所
・アクセスポイントの設置場所

・その他(電話を収容するなど)
だと思います。

使いたいエリア

・自宅内すべての部屋
・小屋
・自宅前の畑
・ちょっと離れた田んぼ
・別宅

トランシーバーの台数

家族分&農作業お手伝いさん分でとりあえず20台にしておきます。

コントローラーの設置場所

とりあえず自宅のラック内にしましょう。

アクセスポイントの設置場所

通話品質を左右する最大のポイントですね。

自宅内は、とりあえず5台にしておきます。(自宅の形状と広さ、断熱材の都合で通常のご家庭より台数が多くなっています。)
小屋は4台、自宅前の畑向けに2台、ちょっと離れた田んぼ向けは、リピーターを2台、別宅は1台。

計14台となりそうです。

その他

オプション類の組合せで、電話を収容できたり、通常のトランシーバーを収容できるようです。
またVPN越しの通話も可能ですので、離れた倉庫と事務所などでもスムーズな会話が可能です。

LTEトランシーバー

auのLTE網を使用したトランシーバーも発売されています。こちらはコントローラーがクラウドにあるタイプです。

通話エリアは、auのLTE網というから、驚きですね。

ちょっとだけ舞台でのはなし

多少の遅延はありますので、きっかけモノには使えないかと思います。
構成にもよりますが、50~100ms程度です。
ですが、たくさんのスタッフ状況を周知したくて、必要に応じて返事も欲しい状況なら有効ではないでしょうか。
大がかりな仕込で、照明さんのシュートを複数人で行ったり、運営がたくさんいて連絡を密に取りたいなら、有効でしょう。

なにより、通話エリアを無線LANアクセスポイントで構成できるので、遠いから通話できないなんて状況になりません。

さいごに

珍しいトランシーバーのデモ機を触れたのは良い機会でした。でも、自宅には設置できそうにありません。

どなたか、まずは仕込用に使ってみませんか?

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